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Home > Creators > 南 政宏

南 政宏  Masahiro Minami Design

滋賀をフィールドコンセプトに、
地域資源をデザインする


滋賀県を拠点に地域産業・工芸とコラボレーションしながら、さまざまなものを "How?"からデザインしています。

八幡山ロープウェー

八幡山ロープウェー

 歴史を感じる滋賀県の観光地・近江八幡では、「八幡山ロープウェー」の土産物売り場をデザイン。(2018年)ロープーウェーの「ロープ」をコンセプトに、縄を絡ませた照明や、看板の「土産」の文字など縄にこだわってデザインしました。センターテーブルには、無垢材の杉の天板を荒々しいままの仕上げとして用いました。織田信長公が始めたと伝えられる同地・日牟礼八幡宮の奇祭「左義長祭り」をインスピレーションに、「祭り感」のある売り場の什器などもデザインしています。洗練された日本らしさとは一味違う、力強く勢いのある「近江八幡らしさ」を表現しました。

老舗和菓子屋「和た与」

老舗和菓子屋「和た与」

 近江八幡市の老舗和菓子屋「和た与」では、ベースとなるCI(コーポレート・アイデンティティー)作りから始まり、歴史を感じさせる老舗感と、伝統が息づいてきた近江八幡にふさわしい「紋」をイメージしてのCI(コーポレート・アイデンティティー)シンボルマークをデザイン。「綿与」という漢字から始まったお店の由来を元に、「綿」の花のようなふわっとした形や、4つのものが集まって一つの「わ」になっているさま、竹の産地だったことを連想させる竹の節のイメージ、飛翔をあらわす羽ばたく鳥が集まるイメージ。それらを組み合わせ、滋賀県の豊かさと歴史、そこに暮らす人たちが脈々と受け継いできた思いが現代へとつながる、「新しいのにまるで昔からそうだったような」そんなCIをデザインしました。

SHIGA CHAIR

SHIGA CHAIR

 滋賀の木で椅子を作るプロジェクト「SHIGA CHAIR」では椅子のプロダクトとブランドロゴのデザインを担当。ナラ枯れにより薪にするしかなかった滋賀のナラを、樹齢に相応しいSHIGA CHAIRとして再生しました。滋賀県は林業の産地として特に知られているわけではありませんが、県産材を使うことが県の林業を活性化させ、森を守ることにつながると考えています。外国産材を使用した大量生産品のような綺麗なものはできないかもしれませんが、それだからこその味わいがあるプロダクトです。長い年月使っていただきたい、いつまでも飽きのこないスタンダードなデザインを目指した「滋賀の」椅子です。

1/6 fabric ロクブンノイチファブリック

1/6 fabric ロクブンノイチファブリック

 1/6 faric(ロクブンノイチファブリック)は滋賀の繊維を使ったファブリックブランドです。ネーミングやロゴデザイン、パッケージデザイン、グラフィックデザインなどのブランドディレクションを担当しました。びわ湖へそそぐきれいな水と湿度の高い気候から、滋賀では古くから織物が発展してきました。1/6 fabricの1/6は、滋賀県に占める琵琶湖の割合。滋賀県民なら誰でも知っている数字です。
 シボと呼ばれる繊維の凹凸がさらっとした感触の高島綿織物と、シャリ感のある肌触りがよく使うほどに柔らかくなる、湖東麻織物の2種類の繊維の特徴を活かし、ハンカチ・手ぬぐい・ステテコ・がま口・ポーチ・巾着などのプロダクトに仕上げています。テキスタイルのデザインモチーフは、滋賀の生き物や風景です。生地の製織から商品化まで全ての工程を滋賀県でおこない、Made in Shigaにこだわりました。

今後の展開について

滋賀の地域産業を中心として様々なジャンルのデザインに関わっています。滋賀県には良いものがたくさんありますが、それを適切に伝える見せ方をしているところは少なく、まだまだ可能性のある地域だと思います。デザインというと斬新なものを求められる傾向がありますが、新しいものを考えるというよりは、基本的には「そこにあるものを活かす」ことをまず考えます。10年、20年経っても飽きられないロングライフデザインを作ることを考えています。